耳鳴りの種類と特徴 | 音の違いからみる原因と予防・改善方法

耳鳴りの種類と特徴 | 音の違いからみる原因と予防・改善方法

耳鳴りの種類と特徴 | 音の違いからみる原因と予防・改善方法

耳鳴りには「ピー」という高音のものや「ゴー」という低音のものなど、様々な種類があります。症状の現れ方や音の違いによって原因や対処法も異なりますので、自分の症状をしっかりと把握しておくことが大切です。

今回は、耳鳴りの種類と予防・改善方法についてまとめます。

耳鳴りの種類

耳鳴りの種類は、大きく「自覚的耳鳴(じかくてきじめい)」と「他覚的耳鳴(たかくてきじめい)」に分類されます。

自覚的耳鳴

自覚的耳鳴とは、本人だけが症状を自覚できるタイプの耳鳴りです。耳鳴りの多くはこのタイプで、心配のない生理的な原因によるものと、何らかの病気によって起こるものがあります。

他覚的耳鳴

他覚的耳鳴の場合は実際に体から音が発生しており、聴診器で音を確認することができます。耳周辺の筋肉のけいれんや、血管に血液が流れる際の音などが原因となります。

耳鳴りの音による違い

耳鳴りの音の種類と原因

耳鳴りの音にもいくつか種類があります。

高音性耳鳴り

「キーン」や「ピー」といった高音や、金属音がするタイプの耳鳴りです。内耳の異常が原因と考えられ、老人性難聴や騒音性難聴等の場合は高音の耳鳴りが起こりやすくなります。

低音性耳鳴り

「ボー」「ブーン」「ゴー」といった低音や耳の閉塞感を伴うものは低音性耳鳴りに分類されます。主な原因としては、ストレスや気圧の変化等があげられます。

ガサガサ音

外耳に耳垢が溜まっていたり、虫や異物が入り込んだこと等が原因で、耳の中でガサガサ音がすることがあります。

耳鳴りの問診による評価

耳鳴りのメカニズムはごく一部しか判明していないため、耳鼻咽喉科での医療には限界があります。耳鳴りの種類や音域は検査によって他覚的に判断できるようになってきましたが、耳鳴りの治療法として確立されたものが少なく、予防や改善が困難であるというのが現状です。

日本人の25%が耳鳴りに悩まされているといわれ、需要の多さから耳鼻咽喉科に「耳鳴り外来」を設置している病院もありますが、耳鳴りの種類別に対症療法として耳鳴りの予防と改善を行っているケースが大半です。

診察では問診が行われ、耳鳴りの種類と特徴、苦痛度などの自覚症状について質問があり、ある程度耳鳴りの症状別の種類に分類できます。耳鳴りの音が聞こえる場所、耳鳴りの音の大小、音の性質、耳鳴りの持続時間(一時的、断続的、継続的)、脈拍に同調した拍動性のものかどうか、といった内容です。

検査による耳鳴り音域の周波数特定

耳鳴りの種類の検査

耳鳴り検査では、防音室でオージオメーターという機器を使用した検査により耳鳴りの周波数の特定が可能です。低い周波数の音から次第に周波数を上げていくと、耳鳴りの音と打ち消しあって耳鳴りが消える瞬間があるので、患者はそれをヘッドホンで聞いて確認します。音量を変化させて、難聴の程度や耳鳴りの音量も特定できます。

以前は耳鳴りの周波数が特定されても、治療法がないので意味のない検査でしたが、現在ではマスキングや環境音を使わないTRTが有力になっているため、ある程度の周波数の特定が必要です。上記はいずれも日本では保険適応外の治療法で、実施されている医療機関はわずかですが、米国FDAが承認済みの治療法では「骨導超音波による治療」が行われています。

心因性の耳鳴り

内耳等に異常が起きていないにも関わらず耳鳴りが起こる、心因性の耳鳴りというものもあります。不快な音ほど過剰に気になってしまい、脳で増幅されて大音量で聞こえるということが起こります。

特に静かな場所では、耳鳴りの音に対して聴覚が過敏になりやすく、反対に、雑音が多い場所では耳鳴りに対して鈍感になるということが判明しています。

まとめ

今回は、耳鳴りの種類と予防・改善方法についてご紹介しました。

耳鳴りは音の違いや症状の現れ方によって様々な種類があり、原因や対処法も異なります。放置することで悪化するケースもありますので、異常が続く場合には早めに耳鼻科を受診するようにしましょう。