良性発作性頭位めまい症の症状と原因 | めまいが再発する際の治療法

良性発作性頭位めまい症の症状と原因 | めまいが再発する際の治療法

良性発作性頭位めまい症の症状と原因 | めまいが再発する際の治療法

めまいの中でも特に頻度の高いものとして、「良性発作性等位めまい症」という症状があります。一般に、短時間で収まる比較的軽度の症状です。

今回は、良性発作性頭位めまい症の症状と原因、治療法についてまとめます。

良性発作性頭位めまい症の症状

良性発作性頭位めまい症では難聴や耳鳴りを伴わず、頭を動かした時に回転性めまいの症状が出ます。急に頭を動かさない限り回転性めまいの症状は起きません。また、めまい発作を起こした時の持続時間は短く、数秒から長くとも60秒以内に収まります。

頭を動かした時の方向に限らず全てが回転性めまいなので、人によってはめまいが原因で気分が悪くなったり吐き気を感じることもあります。

めまいが収まった後に静止状態を保っていればめまいは起きませんが、逆方向に頭を動かすと再びめまいが起こります。したがって、安静にして眠っている時にめまい発作は起きず、寝起きに頭部を動かすと回転性めまいを感じることがあります。

良性発作性頭位めまい症の症状

良性発作性頭位めまい症は眼振(眼球が左右または上下に動く現象)が少なく、めまいの症状が比較的軽い事が特徴です。頭を動かした時に限って軽いめまいが起こるため脳の病気を疑う人もいますが、聴覚の異常(蝸牛症状)を伴わない限り、脳の異常が原因とはほとんど考えられない耳の病気です。

良性発作性頭位めまい症を頻発しやすい年齢として、女性ホルモンの減少に伴う更年期(およそ45才以上)に軽いめまいの症状が増えることがあります。これはエストロゲンの減少に伴い、骨密度の低下が原因となり良性発作性頭位めまい症を起こしやすくなります。

骨粗鬆症も同様に骨密度の低下により骨が脆くなると耳の骨の一部が欠けやすく、良性発作性頭位めまい症を起こしやすくなります。この場合、根本的な治療法を取らない限り、めまいが治癒しても再発の危険があります。

良性発作性頭位めまい症の原因

内耳には平衡感覚を司る三半規管があり、左右、前後、上下方向の頭の回転を検知する三つの半規管(後半規管、外側半規管、前半規管)があり、それぞれの半規管の中はリンパ液で満たされています。

良性発作性頭位めまい症は、いずれかの半規管に耳石が入り込むことで、特定の方向に頭を動かした時に耳石が移動するようになります。その際に耳石の刺激が原因となり、回転性めまいに伴って眼振という眼球運動が起こります。

良性発作性頭位めまい症の検査と治療法

良性発作性頭位めまい症の検査と治療法

良性発作性頭位めまい発作の場合、自然に消失することがありますが、いずれ再発する危険性もあります。症状が軽い場合でも、他の疾患の可能性が否定されたわけでもなく、耳鼻科を受診しないというのはあまりお勧めできません。

ある一定の方向に頭を動かした時だけめまいが起きるというのは自覚していると思いますが、耳鼻科のめまい外来などを受診すると全方向でめまいの検査を行った上、いくつかの治療法を試します。めまいを起こさせて眼振を観察するという検査後に、良性発作性頭位めまい症と診断された場合、他に原因がないことが判るので一安心です。

具体的な検査としては、頭を固定して眼だけ動かす「注視眼振検査」、頭部を傾けて眼振を観察する「頭位眼振検査」、急激に頭を動かして眼振を記録する「頭位変換眼振検査」などのいずれか、または全ての検査により、眼振を観察することで耳石の位置を確認できます。

最も一般的に行われている治療法では、理学療法士による頭位変換療法(エプリー法)というもので、後半規管に限り、頭の向きを変えるだけで耳石を取り除くことができます。一度でめまいが治らない場合は再度行います。エプリー法による治療法が無効の場合でも、薬でめまいなどの症状を抑えながら長くとも一ヶ月程度の間に治癒が期待できます。

良性発作性頭位めまい症の再発

治癒の後は再発防止のために積極的に頭を動かす必要があります。この疾患は後遺症も残らず予後は良好なのですが、再発の不安を抱えるような患者に対して、軽い精神安定剤を処方します。

再発時のめまいや吐き気に対する薬を処方しておけば再発に対する予期不安が減るため、ストレスを減らして再発を予防するためにも効果的です。

まとめ

今回は、良性発作性等位めまい症の症状と原因についてご紹介しました。

多くの場合、良性発作性等位めまい症は短期で解消される比較的軽度の症状といえます。

ただし、他の疾患が原因でめまいが発生していることも考えられますので、めまいが気になる場合には自己判断せず医師に相談することをおすすめします。