メニエール病の薬 | 治療薬の種類と効果・副作用

メニエール病の薬 | 治療薬の種類と効果・副作用

メニエール病の薬 | 治療薬の種類と効果・副作用

めまいや耳鳴り、難聴等の症状を引き起こす「メニエール病」。病気の治療に用いられる薬には様々な種類があり、その効果も異なります。

今回は、メニエール病の薬の種類と効果・副作用についてご紹介します。

メニエール病の治療薬(利尿剤)

メニエール病の薬と言えば昔からの定番、ループ利尿剤は欠かせません。めまい等の原因になる「内リンパ水腫」による圧迫を軽減するために、治療薬としてループ利尿剤、またはチアジド系利尿剤が使われます。

これらの利尿剤は、内リンパ液を排出する目的で使用されます。

ループ利尿剤

ループ利尿剤のフロセミド(ラシックス)は強力な利尿剤として有名です。強い作用があるのでトイレが近くにないと危険なほど大量に尿を排出させます。

フロセミドは、腎臓の糸球体でナトリウム、カリウム、塩素の再吸収を阻害して水分と共に排出させる効果があります。再吸収を阻害すれば腎臓への負担も減少します。

チアジド系利尿剤

チアジド系(サイアザイド系利尿剤)ではヒドロクロロチアジドが有名で、降圧剤のアムロジンに効果がない時に追加で使われることがあります。

ナトリウム・カリウム・塩素の再吸収を阻害する種類の薬であるため、内耳のリンパ液の水分排出のために服用量を増やすと、低ナトリウム血漿に陥る危険があります。

利尿剤の利点と副作用

どちらの利尿剤も投与量を誤ると副作用が出やすいものです。他にも違う作用の利尿剤がありますが、低ナトリウム血漿の副作用があるので、真夏の熱中症を防ぐためにも、あまり利尿剤は使わない方がいいかもしれません。屋内では腎臓の負担を減らすので良い薬ともいえますが、水の再吸収まで抑えるため相対的にナトリウム濃度が下がります。

いずれも考えられる副作用に、低ナトリウム血症、低カリウム血症、高尿酸血症、高血糖の危険性があるので、心当たりのある人は他のアセタゾラミド(商品名:ダイアモックス)の選択肢があります。

メニエール病の治療薬(めまい薬)

メニエール病の治療薬(めまい薬)の種類と効果

内耳が原因になるめまいの薬としてロングセラーのジフェニドール塩酸塩(商品名:セファドール)や、ベタヒスチンメシル酸塩(商品名:メリスロン)があります。片側性のめまいの場合に、両耳の内耳の血流のバランスを均等にして血流量を上げることで、両側のめまいの程度を均等にしながら症状の改善が図れます。

内耳に感染による炎症があればめまいを感じるので、抗生物質のゲンタマイシンとステロイドが治療薬として一般に使われています。飲み薬では血液脳関門を通過せず脳に届かないので、鼓膜から注射します。鼓膜に穴が開いてもすぐに塞がりますので心配は要りません。

薬を飲んでも症状の改善や治癒が望めるとは限りません。何を飲んでも治らないという難治性のめまいになると、手術が考慮されます。

メニエール病の治療薬(耳鳴り・難聴の薬)

メニエール病によるめまいや難聴の症状は、ステロイドを使って内耳の炎症を抑えます。プレドニゾロン(商品名:プレドニン)は、ジェネリックの商品名でプレドニゾロンもありますが、ステロイドの場合はどちらも効果は同じです。

耳鳴り、難聴の薬として、炎症によってダメージを受けた末梢神経障害の治療にビタミンB12(商品名:メチコバール)が使われています。ビタミンB12は飲み過ぎても尿から排出されるから副作用の心配はないと思い、効果を感じられるまで大量に服用したりするケースがありますが、あまり意味はありません。

注射によるビタミンB12の大量投与の場合は何らかの神経症状の改善が期待できますが、注射が効かなければビタミンB12に頼る必要はないと解釈する方がいいかもしれません。

メニエール病の治療薬(抗不安剤編)

メニエール病の治療薬(抗不安剤)の種類と効果

メニエール病による耳鳴りや難聴が長引くと、不安感は非常に大きいものです。ベンゾジアゼピン系の精神安定剤(抗不安薬)は内科でも処方可能で、抗不安作用や自律神経調整作用があるため、耳鳴りが残っている場合は服用を検討してみると良いでしょう。(特に自律神経調整作用があるものは、グランダキシンやエリスパン、ジアゼパムなど)。

短期作用型の精神安定剤は倦怠感や記憶力の低下など軽い副作用があるので、中期または長期作用型の服用をお勧めします。

最近ではベンゾジアゼピン系のリバウンドや副作用が問題視されていますが、症状の有無や現れ方には個人差があるようです。

まとめ

今回は、メニエール病の治療薬の種類と効果・副作用についてご紹介しました。

メニエール病の改善には症状に合わせた適切な治療が必要になりますので、信頼できる医師によく相談の上、対策に取り組むことが大切です。